AMD
AM5はDDR5、AM4はDDR4
新しいRyzen 7000・8000・9000シリーズは主にAM5です。AM5のマザーボードはDDR5メモリを使います。Ryzen 5000世代を中心とするAM4はDDR4で、既存パーツを流用して価格を抑える構成に向きます。
記事
公開日:2026-07-28 著者:組立テル
結論・2026年7月版
マザーボード選びで最初に決めるのは価格ではなく、CPUソケットとメモリ規格です。AMDの新規構成ならAM5、Intel Core UltraならLGA1851を基準にし、DDR5メモリと組み合わせます。ここを間違えると、物理的に取り付けられません。
そのうえで、ケースに合うサイズ、必要なM.2・SATA・USB・ネットワークの数を確認します。一般的なゲームPCならAMDはB850、IntelはB860から検討すれば十分です。X870・X870E・Z890は、USB4や多数の高速機器、CPU調整など明確な目的がある人向けと考えると、予算を整理しやすくなります。
AMDの標準
AM5 + B850
ゲーム・普段使い
Intelの標準
LGA1851 + B860
Core Ultra構成
上位チップセット
X870系 / Z890
USB4・拡張・調整
Contents
CPUはメーカーが同じでも、世代によって取り付けるソケットが異なります。マザーボードの商品名に「AMD対応」「Intel対応」と書かれているだけでは不十分です。CPUの型番、ソケット、対応BIOSの3点をメーカーのCPUサポート一覧で照合してください。
AMD
新しいRyzen 7000・8000・9000シリーズは主にAM5です。AM5のマザーボードはDDR5メモリを使います。Ryzen 5000世代を中心とするAM4はDDR4で、既存パーツを流用して価格を抑える構成に向きます。
INTEL
Core Ultraデスクトップ向けのSeries 2はLGA1851です。第12〜14世代Coreで使われたLGA1700とは互換性がありません。B860・Z890はLGA1851とDDR5を基準に選びます。
ソケットが合っても、BIOS確認は必要です
発売時期が古いマザーボードでは、新しいCPUを認識するためにBIOS更新が必要な場合があります。AMDも600シリーズの一部でRyzen 8000・9000シリーズを使う際はBIOS更新が必要になる場合があると案内しています。CPUサポート一覧の「対応BIOS」まで確認してください。
チップセットは、CPUと周辺機器をつなぐ役割を持ちます。同じCPUとGPUが安定して動いているなら、上位チップセットへ替えるだけでゲーム性能が大きく伸びるわけではありません。違いが出るのは、M.2やPCIeの本数、USB4・Thunderbolt、オーバークロック機能などです。
| プラットフォーム | チップセット | 位置づけ | 主な考え方 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|
| AMD AM5 | B850 | 標準 | Gen5 M.2を基準に、価格と機能のバランスを取りやすい | ゲーム、普段使い、一般的な制作 |
| AMD AM5 | X870 | 上位 | USB4とPCIe 5.0対応を重視しやすい | 高速外部機器、拡張性重視 |
| AMD AM5 | X870E | 最上位 | X870より多いPCIeレーンで複数の高速機器を組みやすい | 制作、複数M.2・拡張カード |
| Intel LGA1851 | B860 | 標準 | メモリOCに対応。CPU倍率OCを使わない構成向け | ゲーム、普段使い、一般的な制作 |
| Intel LGA1851 | Z890 | 上位 | CPU・BCLK・メモリの調整と豊富な拡張機能 | Kモデル、制作、拡張性重視 |
AMDを選ぶ目安
B850でもゲームPCに必要な機能は十分そろいます。USB4を標準で使いたい、多数の高速機器を同時に使いたい場合にX870・X870Eを検討します。
Intelを選ぶ目安
B860はメモリのオーバークロックに対応します。KモデルのCPU調整や、より豊富な拡張機能を使う場合はZ890を選びます。
フォームファクタはマザーボードの大きさです。ケースが対応するサイズより大きいマザーボードは取り付けられません。小さいマザーボードは大きい対応ケースへ入れられることが多い一方、拡張スロットや端子数は少なくなりやすいです。
305 × 244mm前後
拡張スロットやM.2を多く確保しやすい
ミドルタワー、制作、将来の増設
244 × 244mm前後
価格・サイズ・拡張性のバランスが良い
一般的なゲームPC、初めての自作
170 × 170mm
小型だがスロット・メモリ・冷却に制約がある
小型PC、設置面積を最優先
GPU1枚とM.2 SSDを1〜3台使う一般的な構成なら、MicroATXでも十分です。キャプチャーボード、10GbEカード、追加SSDカードなどを使う予定があるなら、ATXでスロット間隔とレーン構成を確認してください。ケース側の確認方法はケースとパーツの干渉を防ぐ選び方で詳しく説明しています。
仕様表にM.2が4基と書かれていても、すべてが同じ速度とは限りません。CPU直結とチップセット接続、Gen5・Gen4、対応するSSDの長さがスロットごとに異なります。さらに、一方を使うと別のPCIeスロットが遅くなる、または無効になる共有条件があります。
01
本数、Gen5/Gen4、CPU直結か、ヒートシンク、対応サイズを確認します。OS用SSDはCPU直結の最上段を使うのが基本です。
02
2.5インチSSDやHDDを使う台数に足りるか確認します。M.2 SATAを使うと一部SATAポートが無効になる製品もあります。
03
通常は最上段のx16スロットを使います。CPUによってPCIe世代や動作レーン数が変わる製品があります。
04
キャプチャーボードや増設カードを使う場合、物理的なスロット数だけでなくx4・x1などの電気的な動作幅も確認します。
05
M.2と下段PCIe、SATAなどが帯域を共有します。複数機器を載せるなら、製品ページだけでなくマニュアルの表を確認します。
06
高性能Gen4・Gen5 SSDでは冷却が重要です。付属ヒートシンクの枚数と、SSD側ヒートシンクとの重複に注意します。
共有条件は、製品ごとに違います
たとえばMAG B850 TOMAHAWK MAX WIFIは、M2_3を使うとPCI_E3の動作幅が変わり、BIOSでPCI_E3をx4にするとM2_3が無効になる条件があります。チップセット名だけで判断せず、購入する製品の公式仕様とマニュアルを確認してください。
マザーボードはCPUを取り付ける板だけではありません。CPUへ電力を供給し、ストレージ、USB、ネットワーク、ファンをまとめる土台です。ただし、仕様の数字が大きいほど必ず優秀とは限りません。実際に使う端子を優先してください。
Ryzen 9やCore Ultra 9を長時間高負荷で使うなら、VRMヒートシンクとCPU電源端子を確認します。フェーズ数はメーカー間で単純比較できません。
背面ポートの数だけでなく、ケース前面のUSB Type-Cを使うための内部ヘッダーも確認します。USB4やThunderboltが必要かも先に決めます。
一般家庭では2.5GbEで十分なことが多く、NASや高速回線を使うなら5GbE・10GbEを検討します。無線を使うならWi-Fi内蔵モデルが簡単です。
ケースファンを複数使う場合は端子数を確認します。簡易水冷ではポンプ用端子、ARGB機器では5V 3ピン端子の数も重要です。
CPUなしでBIOS更新できるFlash BIOS系機能、エラー箇所を示すデバッグLED、工具不要のM.2固定機構は初心者にも役立ちます。
オンボード音声の端子数、光デジタル出力、内蔵GPUを使う場合のHDMI・DisplayPortを確認します。CPUに内蔵GPUがない場合は映像が出ません。
ソケットだけでなく、CPUサポート一覧と必要BIOSを確認する
DDR4・DDR5、最大容量、使用するキットがQVLにあるか確認する
ATX・MicroATX・Mini-ITXの対応を確認する
M.2とSATAの必要数、世代、共有条件を確認する
GPU以外に使うPCIeスロットと動作レーン数を確認する
背面USB、前面Type-C、LAN、Wi-Fi、映像・音声出力を確認する
ファン・ポンプ端子、VRM冷却、BIOS更新機能、デバッグLEDを確認する
低予算のAM4から、B850・B860の標準構成、X870Eの制作向けまで、役割が重ならないように選びました。商品画像・価格・購入リンクはJisaLabの検証済みカタログから取得しています。価格と在庫は変動するため、購入前に商品ページとメーカー公式仕様を確認してください。
【DDR4を流用する低予算AM4】
こんな人におすすめ
メリット
デメリット
【初めてのAM5・MicroATX】
こんな人におすすめ
メリット
デメリット
【Core Ultra向け標準B860】
こんな人におすすめ
メリット
デメリット
【AM5で迷ったら拡張性重視】
こんな人におすすめ
メリット
デメリット
【Intel Kモデルと拡張性重視】
こんな人におすすめ
メリット
デメリット
【USB4と白いAMD構成】
こんな人におすすめ
メリット
デメリット
【制作・高速ネットワーク最優先】
こんな人におすすめ
メリット
デメリット
| 用途 | おすすめマザーボード | 楽天参考価格 |
|---|---|---|
| DDR4を流用するAM4 | B550M Pro4 | ¥8,280 |
| 初めてのAM5・MicroATX | B850M GAMING PLUS WIFI6E | ¥19,980 |
| Core Ultra・MicroATX | B860M GAMING PLUS WIFI | ¥21,280 |
| 拡張性重視のAM5 | MAG B850 TOMAHAWK MAX WIFI | ¥34,430 |
| Intel Kモデル・制作 | MAG Z890 TOMAHAWK WIFI | ¥33,980 |
| USB4・白いAM5構成 | X870 Steel Legend WiFi | ¥40,400 |
| 制作・高速ネットワーク | ProArt X870E-CREATOR WIFI | ¥75,550 |
FAQ
同じCPU・GPU・メモリ設定で安定して動作しているなら、チップセットだけでゲームのフレームレートが大きく変わるわけではありません。主な差はUSB4、PCIeレーン、M.2や拡張スロットなどの接続機能です。必要な端子がB850で足りるなら、GPUやSSDへ予算を回す方が効果的な場合があります。
価格だけでCPU性能が上がるわけではありません。ただし、消費電力の大きいCPUを長時間フル負荷で使う場合は、電源回路とそのヒートシンク、BIOS設定、ケース内の冷却が安定性に影響します。フェーズ数の数字だけで決めず、搭載するCPUに対するメーカーの対応表や実機レビューも確認してください。
同じソケットでも、新しいCPUを使うためにBIOS更新が必要な場合があります。特に発売時期が古いマザーボードへ新しい世代のCPUを載せる場合は、メーカーのCPUサポート一覧で対応BIOSを確認してください。CPUなしで更新できるBIOS Flashback系の機能があると作業しやすくなります。
使えません。DDR4とDDR5は切り欠き位置と電気仕様が異なります。CPUが両方のメモリ規格に対応する世代でも、マザーボード自体はDDR4版またはDDR5版のどちらかです。商品名と仕様欄を確認し、対応メモリを選んでください。
GPU1枚、M.2 SSDを1〜3台、増設カードが少ない一般的な構成ならMicroATXでも十分です。多数のM.2、キャプチャーボード、サウンドカードなどを増設するならATXが扱いやすくなります。どちらもケース側が対応するフォームファクタか確認してください。
ジサラボでは、CPUソケット、メモリ規格、ケースのフォームファクタ、M.2・SATAの必要数など、確認済みの仕様を使って構成を比較できます。候補を選んだら、最後にメーカーのCPUサポート一覧とマニュアルも確認してください。
記載している価格は2026年7月時点の楽天市場参考価格をもとにした目安です。実際の価格・在庫・BIOS・製品仕様は販売店とメーカー公式ページで確認してください。同じチップセットでも、端子数、PCIeレーン配分、ネットワーク、BIOS機能は製品ごとに異なります。